訪日客数、3月は5.8%増の276万人、中国が16.2%増
日本政府観光局(JNTO)によると、今年3月の訪日外客数は前年比5.8%増の276万100人となり、3月の最高記録を更新した。1月からの累計は5.7%増の805万3700人。昨年は3月末にあったイースター休暇が今年は4月に移り、一部の市場が影響を受けたもの、航空座席供給量の増加などにより、全体では堅調に推移した。
上位を占める東アジア4市場は、イースターの影響などを受けたとみられる香港が12.4%減、訪中需要が回復している韓国が5.4%減となったものの、1月のビザ発給要件緩和や座席供給増の後押しを受けた中国が16.2%増と大きく増加。台湾も、昨年は1日のみだった和平記念日が今年は4連休となったことなどにより3.9%増となった。
そのほか、市場別ではインド、米国、カナダ、英国、ドイツが単月の最高記録を更新。中国、台湾、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナム、フランス、イタリア、ロシアは3月の記録を更新した。韓国と香港以外ではフィリピン、豪州、スペインが減少した。
2018年の訪日外国人旅行者数は前年比8.7%増の3119万1856人で、夏場に続いた自然災害などにより12年以降続いていた2桁増が途切れたものの、初めて3000万人を上回るとともに、6年連続で最高記録を更新している。