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ツアーGP、今年も募集開始-表彰式は経団連会館で

  • 2019年3月28日

權田氏  日本旅行業協会(JATA)はこのほど、今年で26回目となる「ツアーグランプリ2019」の募集を開始した。旅行会社の企画力やマーケティング力の向上などを目的とした表彰制度で、「海外旅行」と「国内・訪日旅行」の2部門を設け、企画の独創性や販売力、集客力、価格の整合性などを基準に、優れた旅行商品を選出する。

 対象は昨年4月から今年3月末までに催行された海外および国内の企画旅行と、訪日旅行で実施されたイベントなどの企画。昨年と同様に、最優秀賞として全商品のなかから「国土交通大臣賞」を1点、「観光庁長官賞」を各部門で1点選ぶ。そのほか両部門において「グランプリ」を数点、該当商品があった場合に「審査員特別賞」を数点、それぞれ表彰する。

 加えて新たに「海外旅行部門」で「JATA 特別賞」を創設。日頃のJATAの活動や取り組みに大きく貢献した商品があった場合に特別に表彰するもので、3月28日の定例会見で海外旅行推進部部長の權田昌一氏は、若者の海外旅行促進に大きく貢献した商品などを選ぶ可能性を示唆した。JATAは4月から新たな取り組みとして「ハタチの一歩 20歳初めての海外体験プロジェクト」の参加者募集を開始する(関連記事)。

 応募期間は昨年より約2ヶ月間早い5月9日まで。5月下旬に第1次選考として、JATA海外・国内・訪日旅行推進委員会と有識者による事前審査を実施し、6月上旬に「ツアーグランプリ2019審査委員会」がグランプリと審査員特別賞を選出する。なお、この日の定例会見の質疑応答で權田氏は、受賞商品が例年、一部の旅行会社に集中する傾向が見られるとの指摘を受けて、今年は旅行会社などからの委員を増やした一方、日本旅行作家協会からの委員を減らすなど、入れ替えを実施したことを伝えた。

 受賞商品の発表および表彰式は、これまでは9月の「ツーリズムEXPOジャパン」の会場でを実施してきたが、今年は6月24日の午後に経団連会館で開催するJATA通常総会にあわせて、午前中に同会場で実施する。權田氏は、これまではEXPO会場の一角で表彰式を開催してきたが、今後は参加各社のモチベーションを上げるため、各国大使館や観光庁、航空会社などの要人が多数集まるなかで表彰式を開催する考えを示した。今年の「ツーリズムEXPOジャパン」は10月に大阪で開催する予定。