HIS、1月取扱額は微増、海外のみ増加-ウェブ販売伸長

  • 2019年3月4日

 エイチ・アイ・エス(HIS)がこのほど発表した今年1月の旅行取扱状況によると、海外旅行・国内旅行・外国人旅行の3部門を合計した総取扱額は前年比0.5%増の348億8571万円となった。HISと同社グループのオリオンツアー、クオリタ、クルーズプラネット、ジャパンホリデートラベル、ミキ・ツーリストの6社について、社内取引を相殺したうえで合計したもの。

 海外旅行は2.9%増の282億6961万円で、グアムが座席供給数の増加を受け回復基調だったことに加えて、欧州が引き続き好調に推移した。方面別では、欧州・中近東・アフリカが11.5%増となったほか、ハワイ・ミクロネシアが8.8%増。アジアは0.3%減、北米・中南米は1.7%減、オセアニア・南太平洋は4.5%減とそれぞれ減少した。商品別では企画旅行が11.5%増となった一方、手配旅行4.2%減に。販売チャネル別では店舗が2.9%増、オンラインは11.8%増となった。

 国内旅行は3.6%減の37億8738万円で、北陸や東北が好調に推移し、送客数は前年を上回ったものの、取扱高は減少した。このうちオンライン販売は13%増で、ウェブサイトの強化により企画旅行・手配旅行ともに好調に推移したという。

 外国人旅行は14.4%減の28億2872万円で、アジアからの訪日客数は増加したものの、団体・FITともに安価な商品が増加し、加えて売上高の計上方法を変更したことにより、2桁減となった。