HIS、1Qは売上高・営利が過去最高-ハウステンボス上場へ
エイチ・アイ・エス(HIS)はこのほど、2019年10月期第1四半期(18年11月1日~19年1月31日)の連結業績を発表した。売上高は前年比13.8%増の1872億7600万円、営業利益は46.7%増の59億8100万円、経常利益は31.4%増の51億9900万円、四半期純利益は80.9%増の23億5600万円。既存の旅行事業の好調に加えて、17年に子会社化したグループミキホールディングスやジョンビュー・カナダなどが寄与し、売上高と営業利益は第1四半期の記録を更新した。
旅行事業の売上高は14.3%増の1666億1700万円、営業利益は105.7%増の40億7100万円。売上高は日本発の海外・国内・訪日旅行、海外発のインバウンド・アウトバウンドのいずれも前年を上回り、営業利益もミキグループの好調やジョンビュー・カナダの追加で大きく増加した。主力の日本発海外旅行の取扱高は、グアム・韓国・フランスなどの好調で6.7%増の985億3200万円となった。
ハウステンボス(HTB)グループの売上高は3.1%減の74億1500万円で、営業利益は10.3%減の17億7100万円。訪日客の減少などで入場者数が7.6%減の72万9000人となったことが響いた。前期に「ウォーターマークホテル札幌」などを売却したホテル事業は、売上高が1.4%減の30億8700万円、営業利益が34.8%増の2億5700万円。九州産交グループは売上高が2.5%増の58億8200万円、営業利益は22.0%増の1億8300万円だった。
なお、同社は決算発表にあわせて、ハウステンボスとハウステンボス・技術センターの2社に関し、東京証券取引所への新規上場申請に向けた準備を開始すると発表した。申請の時期についてはは未定で、中止の可能性もあるとしている。
新たなセグメントとして追加したエネルギー事業は、売上高が76.1%増の40億1400万円、営業利益が1億1800万円(前年度は3200万円の損失)。HTBエナジーをハウステンボスグループから、H.I.S.エネルギーホールディングスとH.I.S. SUPER電力とH.I.S. SUPER電力をその他の区分からそれぞれ移し替えている。
第2四半期の連結業績については、売上高は9.6%増の3740億円、営業利益は9.7%増の84億円、経常利益は14.7%増の90億円、当期純利益は11.1%増の40億円を予想。通期の売上高は7.9%増の7860億円、営業利益は10.6%増の200億円、経常利益は7.7%増の210億円、当期純利益は0.6%減の110億円を見込む。