カンタス航空、8月からNDC新システム開始、GDS経由は手数料徴収も
カンタス航空(QF)は8月1日から、国際航空運送協会(IATA)の進めるにNDC規格に基づいた新しいシステム「Qantas Distribution Platform(QDP)」の提供を開始する。このほど、旅行会社がQDPを利用するための契約「Qantas Channel」を発表し、旅行会社からの契約の申込受付を開始した。
QDPはQFがフェアロジックスとともに開発したもので、QFの座席や機内食の画像などを閲覧でき、足元の広い座席の予約にも対応。幅広い運賃を参照できるほか、旅行者のマイレージ会員ステータスなどの情報も確認できる。
QFによれば、主要旅行会社パートナーであるオーストラリアのFlight CentreやCorporate Travel Management(CTM)、カールソンワゴンリートラベル(CWT)、エクスペディア・グループなどはすでにQantas Channelの締結に合意。今後数ヶ月のうちに、旅行会社のパートナーの大半に契約を結んでもらうよう、交渉を続けていく考え。日本でも営業担当者が旅行会社にアプローチする方針だ。
さらに、QFでは旅行会社へのQDPの利用促進に向け、セーバーとアマデウス、トラベルポートと提携。各社経由でQDPに接続できるようにしており、今後も他のGDSとも提携していく予定という。
なお、Qantas Channelを締結しない旅行会社については、8月1日以降にGDS経由でアクセスする場合、従来のコンテンツの一部やQDPを介した新しいコンテンツにアクセスできなくなる。さらに、GDSで予約する場合は1区間1名あたり17.50豪州ドルの「チャネル利用料金」が発生する。