タイ、バンコク以外へ直行便を、1年以内の朗報めざす-200万人実現へ
タイ国政府観光庁(TAT)は1月23日、副総裁のチャッタン・クンチョーン・ナ・アユタヤー氏の来日に合わせてメディア懇談会を開催した。このなかでチャッタン氏は、現在はバンコクへと集中している日本からの直行便について「是非とも地方路線を誘致したい」と意欲を語り、「最優先で取り組み、可能な限りすべてのサポートを提供する」ことで早ければ年内にも就航への道筋をつけたい考えを示した。今回の来日でも航空会社との会談の機会を得ている。
TATは2015年に日本旅行業協会(JATA)、日本貿易振興機構(JETRO)、テレビ朝日とMOUを交わし、2020年までに日本人訪問者数を200万人に増加する目標を掲げているところ。これに対して2018年は約160万人で着地したといい、残りの40万人増を実現するためにも路線の拡充は重要な要素となる。
また、200万人達成に向けては、ファーストタイマーの獲得とリピーターのリピート率向上のそれぞれに取り組む方針。前者については、学生をターゲットにした旅行プランの企画コンテスト「MY NEW THAILAND」キャンペーンや、パスポート取得費用の一部をキャッシュバックし、さらに抽選で往復航空券をプレゼントするキャンペーンなどの取り組みを今後も継続。
一方、リピーターに対しては、ランパーン、ペッチャブーン、ナーン、ブリーラム、ルーイ、サムットソンクラーム、ラーチャブリー、トラート、チャンタブリー、トラン、チュンポーン、ナコーンシータマラートの12県を、「タイ12の秘宝」と題してその魅力をアピール。また、マラソンやクッキング、ムエタイ体験などのSIT需要にも積極的に取り組んでいく。
チャッタン氏は、旅行会社に対してこうした取り組みへの参画を期待。また、ファーストタイマーの掘り起こし策として日本側でも大都市圏以外の地方需要に可能性を見出しており、TAT東京事務所所長のパッタラアノン・ナ・チェンマイ氏はその点でも旅行会社の力を発揮してほしいとの考えを語った。