トラベル懇話会が新春講演会-原会長、業界活性化へ活動に意欲
トラベル懇話会は1月10日、恒例の新春講演会を開催した。設立40周年であった昨年を経た今年は41回目の開催で、新会長の原優二氏は「激しく揺れ動く時代にどう活動していくか考えなければならない」と挨拶し、業界の成長に向けた活動に意欲を示した。
原氏は、成人式でのパスポートの無料配布や海外旅行振興のための基金立ち上げなど若者の海外旅行振興策を盛り込んだ昨年の政策提言に言及し、観光庁からは「バラマキ予算」的であるとして不可能といわれていると説明しつつ、「しつこく粘り強く、こういうことを言い続けたい」と強調。
また、「ZOZOTOWN」による採寸ボディスーツの配布とスーツのオーダー受注というビジネスモデルについても触れ、中間業者が苦境に直面するのは旅行業界に限定されない大きな流れであると指摘。そして「旅行業法はこうした状況についていけているのか」と語りかけたうえで、状況は「待ったなし」でありなんらかの形で対応していかなければならないと訴えた。
なお、原氏の挨拶に続いては観光庁審議官の金井昭彦氏と日本旅行業協会(JATA)会長の田川博己氏が祝辞を述べ、講演は東京都知事の小池百合子氏が「東京オリンピックに向けた東京都の取り組み」をテーマに実施。小池氏は、ホテルの整備状況や観光ボランティア制度、危機管理体制の構築などについて説明した。