JTB、10月の海外旅行は2.1%増、国内・訪日は引き続き減少
JTBは先ごろ、グループ12社の2018年10月の取扱概況を発表した。海外・国内・国際旅行の3部門の合計は前年比0.7%減の1562億3900万円で、4ヶ月連続で前年を下回った。このうち海外旅行は2.1%増の534億8100万円となったが、3月から前年割れを続けている国内旅行は2.3%減の928億5000万円、国際旅行も0.3%減の99億900万円と前年を下回った。
海外旅行のうち団体旅行は6.9%増で、一般団体は2.8%増、教育団体は19.5%増となった。一方、企画商品は6.4%減。このうちルックJTBとJTBお買得旅は6.4%減となったが、メディア企画商品は12.6%増と前年を上回った。
海外旅行全体の取扱人数は3.9%減で、出国日本人数に占めるJTBグループのシェアは2.7ポイント減の15.7%となった。方面別では「韓国」が19.8%増、「大洋州」が16.9%増などと好調だった。ルックJTBとJTBお買得旅は17.7%減で、方面別では「韓国」が40.2%増となったものの、「ヨーロッパ」は0.7%減、「オセアニア」は3.5%減などとなった。
国内旅行のうち団体旅行は5.2%増で、一般団体は5.0%増、教育団体は4.1%増だった。 企画商品は3.7%減で、このうちエースJTBは4.0%減。エースJTBの取扱人数は8.4%減となった。方面別では「九州」が6.1%増、「関東」が2.9%増などとなった。
国際旅行のうち、訪日旅行「サンライズツアー」の11月の人員ベースの取扱実績は7.5%減。12月以降の予約状況は、12月が14.9%減と2桁減となったが、1月は7.9%増、2月も20.4%増と前年を上回っている。オンライン予約サイト「JAPANiCAN.com」の11月の人員ベースの取扱実績は0.8%増で、12月以降の予約状況は12月が1.1%減、1月が15.7%増、2月が7.7%減となっている。