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ドイツ、Twitterなどデジタルに注力、19年は「音楽の国」訴求

  • 2018年12月10日

西山氏  ドイツ観光局はこのほど、都内で旅行会社やメディアを対象にレセプションを開催した。アジア・オーストラリア地区統括局長の西山晃氏は、18年はソーシャルメディアを通じたデジタルマーケティングを強化したことを振り返り、「7月に本局から6万ユーロの追加予算をいただき、このうち3万ユーロをTwitter向けの予算にした」と説明。公式アカウントのフォロワー数は12月3日時点で6万8160件に達したことを話し、「(公式アカウントは)広告価値が高まった」と喜びを示した。

 今後も引き続きデジタルマーケティングに注力する考えで、11月9日から12月31日までクリスマスをテーマにしたリツイートキャペーンを実施。ハッシュタグ「#クリスマスと冬のドイツ」をつけてドイツの絶景の写真を投稿したフォロワーから抽選で1名に10万円の旅行券を贈呈する。

 加えて、西山氏は2019年のプロモーションテーマについても発表。ドイツ本局では「バウハウス創立100周年」をテーマに据えているが、日本市場では2020年の「ベートーヴェン生誕250周年」を1年間前倒しし、「音楽の国」をアピールする。

 今年は日本でベートーヴェンの交響曲第九番(第九)が初めて演奏されて100年を迎えることから、第九のコンサート会場やドイツ関連イベントで、「音楽の国ドイツ」キャンペーンを告知する。キャンペーンでは地球の歩き方ウェブサイトの特設ページで、ベートーヴェンの生誕地であるボン、ボンで開催されるベートーヴェン音楽祭、ドレスデンのゼンパーオペラに焦点をあてたドイツの音楽の魅力を紹介。12月7日から2019年6月30日まで、Twitterのフォロワーを対象にしたリツイートキャンペーンも実施する。

 旅行会社とは、ドイツでの音楽体験を含むツアーを展開していく方針。西山氏は、音楽をテーマにコンサートを楽しむ富裕層向けのツアーの造成を提案するとともに、「教会で開催される小さなコンサートなど、旅行者が気軽に楽しめるものもたくさんある」とアピールした。

 なお、ドイツ観光局によれば2018年1月から9月までの日本人宿泊数は前年比2.8%増の88万6029泊、9月単月でも4.3%増の13万4630泊と増加しており、西山氏は「今年は3%増くらいに着地してほしい」と期待を述べた。