フィジー、直行便就航後の好調維持へ、東京でセミナー開催

  • 2018年11月19日

コヤマインボレ氏  フィジー政府観光局は11月14日、旅行会社向けのセミナーとワークショップを東京ミッドタウンカンファレンスで開催した。フィジー・エアウェイズ(FJ)が7月3日に成田/ナンディ線の直行便を9年ぶりに再開し、日本からのアクセスが向上したフィジーの魅力を伝え、情報交換するためのもので、現地から主要サプライヤー10社が来日した。

 セミナーに先立ち挨拶した、同局アジア担当リージョナル・マネージャーのキャサリン・コヤマインボレ氏は「直行便が再就航した7月以降、日本人観光客は急増している」と感謝の意を示した。同局によると、フィジーを訪れた日本人観光客数は7月から9月の3ヶ月間で5913人を記録。1月から9月までの累計では8520人となり、前年同期の約2倍に迫る勢いだ。

 順調な滑り出しの要因については「夏休み期間で休暇が取りやすかったこと」「直行便ができ、かつてのフィジーファンが戻ってきたこと」を挙げ、秋以降も好調を維持するために、日本の関係者の協力を求めた。

瀬戸氏  第1部のセミナーでは日本事務所旅行業界担当マネージャーの瀬戸敦子氏が、ナンディ周辺、南部のコーラル・コーストやパシフィック・ハーバー、首都のスバ、離島などフィジーの6地域の特徴を紹介。ヒルトンをはじめとするチェーン系ホテルや離島のリゾートホテル、オールインクルーシブ型ホテルなど宿泊施設の多様性もアピールした。

 また、ダイビングやシュノーケリング、釣り、クルーズをはじめ、ゴルフや四駆によるサファリ、スカイダイビング、来客時などに催される「カバの儀式」など、海・山・陸で体験できる豊富なアクティビティーも紹介。その上で、観光客にとって最大の魅力は現地の人々のフレンドリーな「おもてなし」であることも付け加えた。

ワークショップでの商談の様子  フィジーを訪れる日本人の50%はレジャー客で、今後は50代までのカップルやファミリーを主要ターゲットに、豊かな自然や独特の文化をアピールする。英語圏である強みを活かして語学留学や、ウェディングなどの需要も取り込みたい考えだ。今後はメディアへの露出を増やし、10月に開設したInstagramやFacebookなどでも最新の観光情報を発信して、20年度は日本人観光客2万人の達成をめざす。

 なお、セミナーではFJ旅客営業部長の日埜貴之氏が、日本線のフライトスケジュールや機材、1月にオープンしたナンディ国際空港のビジネスクラス専用ラウンジなどについて説明。成田空港ではカンタス航空(QF)のビジネスラウンジを使用できることも紹介した。