全日空、マイルで国際線プレエコ利用可に、アップグレードも
全日空(NH)は11月12日、国際線のプレミアムエコノミークラスについて来年以降、マイレージポイントによる特典航空券の予約およびエコノミークラスからのアップグレードを順次開始すると発表した。特典航空券は12月5日に、2019年4月1日以降の搭乗分の予約受付を開始。アップグレードは19年9月下旬に、20年4月1日以降の搭乗分の予約受付を開始する。近年のプレエコ需要の増加などを受けたもので、日本航空(JL)は既に同様のサービスを実施している。
これらのサービスはいずれも、ANAマイレージクラブ(AMC)会員および特典利用者登録済の2親等以内の家族が、プレエコの設定があるNHとエアージャパン(NQ)の30路線の全便で利用できる。NHによれば、プレエコ用の座席を設置した機材は59機あるが、機材繰りなどによりプレエコの設定がない一部のアジア路線で使用する場合は、エコノミークラスとして販売するという。
一方、AMCの「ダイヤモンドサービス」など、上級会員向けに提供しているエコノミーからプレエコへの無料変更サービスについては、19年9月30日の搭乗分をもって終了する。同サービスは搭乗手続きの際にプレエコの空席がある場合、無料でエコノミークラスの利用者にプレエコの座席を提供するもの。これらの上級会員向けには、翌10月1日から20年3月31日までの搭乗分に関して、プレエコへのアップグレード予約キャンペーンを実施するとしている。
なお、NHは19年春に首都圏空港とホノルルを結ぶ路線に大型機のA380型機を導入する予定。同機材には現在のホノルル線で使用している機材の5倍以上となる73席のプレミアムエコノミークラスを備える予定で、このことも今回のサービス開始の一因としている。