日本旅行、ハローキティを宣伝部長に、ブランド力で販売強化へ
日本旅行はこのほど、サンリオの人気キャラクター「ハローキティ」を宣伝部長に任命し、日本旅行の創立記念日及びハローキティの「誕生日」に当たる11月1日に任命式と辞令の交付を実施した。日本旅行はこれまでも国内ブランド「赤い風船」でハローキティをイメージキャラクターとして使用してきたが、これを機に海外ブランド「マッハ」「ベストツアー」や訪日旅行者向け「Red Balloon」など、同社の主要商品や様々なプロジェクトでハローキティを活用していく方針。
日本旅行とハローキティの協働は1996年から始まり、今年で22年目を迎える。日本旅行ではこれまで、ハローキティのパンフレット掲載や販促グッズを作成。2004年からはハローキティが乗車する伊東への団体臨時列車の運行など、様々なイベントにハローキティを登場させてきた。
今回の宣伝部長就任に当たり、日本旅行代表取締役社長の堀坂明弘氏は「ハローキティは世界的に人気の親しみやすいキャラクター。より喜ばれ、楽しまれる販促につなげたい」と意欲を示した。そのうえで「現在はPR戦略はウェブが中心の時代だが、そこにキャラクターというアナログの魅力を加味し、相乗効果を期待したい。厳しい時代だからこそ、キャラクターを活用して積極的に具体的な提案をしていきたい」と意気込みを述べた。
サンリオ専務取締役の福嶋一芳氏は「ハローキティは今年で誕生44年目を迎え三世代にわたるファンもおり、現在129ヶ国で活躍している」と説明。日本国内のみならず、世界における認知度の高さに言及した。
日本旅行では今後、ハローキティを国内、海外、訪日商品で活用。JR西日本が運行している「ハローキティ新幹線」とのタイアップ商品を用意するほか、2社で共同出資している西日本ジェイアールバスサービスで「ハローキティ」ラッピングバスを運行する。加えて、現在西日本豪雨からの復興支援を実施中のTis広島支店をハローキティでラッピング。注力している地方創生や法人営業でも、ハローキティを活用したイベントを提案する考えだ。