成田、上期旅客数が4年連続過去最高、国際線は5年連続
成田国際空港(NAA)によると、2018年度上期(4月~9月)の利用状況で、国際線と国内線を合計した総旅客数は前年比6%増の2173万1909人となり、4年連続で開港以来過去最高となった。
このうち国際線旅客数は15%増の899万936人となり、5年連続で開港以来過去最高に。訪日客需要が好調な外国人旅客数は9%増の1811万437人で、07年度以来の最高値を記録し、全体を牽引した。日本人も5%増の717万6089人と前年を上回った。通過客は4%減の194万3412人。国内線旅客数は6%減の362万1472人で、全ての月で前年を下回った。
国際線旅客数を方面別で見ると、最も伸び率が高かったのはアフリカ線で74%増の2万1700人。次いで韓国線が15%増の94万4600人、台湾線が14%増の75万6900人と続いた。唯一前年を下回ったのはグアムで、23%減の19万4100人となった。
旅客便の発着回数は2%増の11万4934回。このうち国際線は4%増の8万9592回で、4年連続で過去最高を記録した。オーストリア航空(OS)のウィーン線再開やフィジー・エアウェイズ(FJ)のナンディ線再開、ノックスクート(XW)の新規乗り入れに加え、アジアや韓国線のLCCを中心とした新規就航や増便などによるもの。一方、国内線は6%減の2万5342回だった。
国際線の方面別では、アフリカ線が55%増の244回と最も伸長。次いで台湾線が14%増の7684回。このほか、アジア線が10%増の2万1766回、オセアニア線が10%増の2959回と2桁増となった。前年を下回ったのはグアム線で、13%減の2233回。
成田 路線別旅客便発着回数 2018年上期
路線 | 旅客数 | 前年比(%) | 発着回数 | 前年比(%) |
---|---|---|---|---|
太平洋線 | 1,915,900 | -4,000(0) | 17,698 | 65(0) |
欧州線 | 809,100 | 78,000(+11) | 7,186 | 155(+2) |
アジア線 | 2,240,100 | 261,800(+13) | 21,766 | 1,907(+10) |
中国線 | 1,098,200 | 125,900(+13) | 12,825 | 68(+1) |
韓国線 | 944,600 | 121,300(+15) | 10,315 | 149(+1) |
台湾線 | 756,900 | 93,200(+14) | 7,684 | 929(+14) |
香港線 | 766,400 | 71,000(+10) | 6,674 | 144(+2) |
オセアニア線 | 317,000 | 23,900(+8) | 2,959 | 259(+10) |
グアム線 | 194,100 | -58,200(-23) | 2,233 | -347(-13) |
アフリカ線 | 21,700 | 9,200(+74) | 244 | 87(+55) |
次ページ>>▽9月の総旅客数は9%増、国際線は13%増で過去最高