トラベルポートがNDCコンテンツを提供開始、まずは英国の旅行会社
トラベルポートは10月23日、このほど英国の旅行会社であるMeon Valley Travelに対し、NDCコンテンツの提供を初めて開始した。デスクトップソリューション「スマートポイント」で提供するもので、これまでMeon Valley Travelとテストを繰り返してきた。トラベルポートによると、Meon Valley Travelは10月19日、英国の航空会社のロンドン発ミラノ行きのフライトをNDCコンテンツを利用して予約・発券したという。同社によると、GDSがNDCでフライトを予約・発券するのは今回が初めて。
NDCコンテンツを利用できるのは現在はMeon Valley Travelのみで、予約可能な航空会社も英国の航空会社1社のみ。今後は旅行会社、航空会社数ともに徐々に増やし、今年度内にスマートポイント上でNDCコンテンツを本格展開する予定。日本での提供開始時期は現時点では未定とした。このほか、19年以降にはオンラインでのサービスも検討しているという。
トラベルポートの社長兼CEOのゴードン・ウィルソン氏は今回の取り組みについて、「航空会社の流通における象徴的な瞬間であり、NDC時代の始まりをリードすることができたことを、大変嬉しく思う」とコメントを発表。「NDCの展開はまだ途に就いたばかり。今回の展開において、革命的な変化までにはまだ少し時間がかかることを認識した」と話した。
このほか、IATAファイナンス・ディストリビューションサービス部門シニア・バイスプレジデントのアレクス・ポポビッチ氏も「航空会社のリテールにおける最初のかつ重要なステップ」とトラベルポートの取り組みを評価。「今後もNDC利用のプロダクトの発展に向け、共に作業を進めていきたい」としている。