主要49社、8月の国内旅行は2.8%減、訪日は23.6%増

  • 2018年10月18日

 観光庁が取りまとめた主要旅行会社49社の2018年8月の旅行取扱状況で、国内旅行の取扱額の合計は、同月に度重なる台風による旅行控えなどがあったことで、前年比2.8%減の2889億4368万円となった。

 企業別で見ると、取扱額の1位はJTB12社計で7.5%減の1117億2181万円、2位はKNT-CTホールディングス13社計で3.4%減の296億3235万円となり、それぞれ6ヶ月連続で前年を下回った。3位は日本旅行で4.2%減の263億6774万円となり、4ヶ月連続の前年割れに。上位3社は、以前は2位にランクインしていた楽天が5月を最後に取扱額を非公開にして以降、3ヶ月連続で同じ結果となった。

 上位10社では4社が前年を上回っており、最も伸長したのは6、7月に続いてエボラブルアジア4社計で90.2%増の63億1108万円。また、エイチ・アイ・エス(HIS)6社計が9位で3.4%増の80億1959万円となり、5ヶ月ぶりに10位以内にランクインした。最も落ち込んだのはJTB12社計だった。

 前年からの伸び率で最も伸長したのは7月と同じエボラブルアジアで、次いでトヨタツーリストインターナショナルが82.9%増の2億3687万円、旅工房が67.4%増の7736万円と続いた。国内旅行を取り扱う47社中20社が前年を上回った。

 国内募集型企画旅行の取扱額は4.6%減の1261億6228万円、取扱人数は7.6%減の388万9331人、1人あたりの単価は3.2%増の3万2438円だった。

訪日旅行は2桁増、募集型企画旅行は微減

 訪日旅行の取扱額の合計23.6%増の176億4664万円。企業別の1位はJTB12社計で20.5%増の63億3826万円。2位は日本旅行で24.5%増の39億2537万円、3位はHIS6社計で42.6%増の37億3786万円となり、4月以来4ヶ月ぶりに日本旅行がHISを上回った。

 上位10社のうち9社が前年を上回っており、最も伸長したのは3ヶ月連続でびゅうトラベルサービスで、176.2%増の9831万円となった。前年を下回ったのは東日観光で、26.0%減の3億2513万円。

 前年度からの伸び率では、日立トラベルビューローが約24.8倍の1332万円と最も伸長。2位はエムオーツーリストで約5倍の1005万円、3位は京成トラベルサービスで約4.6倍の111万円となった。取扱高が1億円以上の9社のうち、最も伸長したのは東武トップツアーズで87.3%増の4億7289万円。訪日旅行を取り扱う34社のうち19社が前年を上回った。

 訪日旅行の募集型企画旅行の取扱額は0.5%減の4億5363万円、取扱人数は3.9%増の4万5人、1人あたりの単価は4.3%減の1万1339円だった。

 なお、8月の海外旅行の取扱額は4.6%増の2235億7521万円、総取扱額は0.9%増の5301億6553万円だった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。

▽主要旅行会社取扱概況
Excelファイル