求人情報

主要49社、8月の海外旅行は4.6%増-旅工房が初の10位

  • 2018年10月18日

 観光庁が取りまとめた主要旅行会社49社の2018年8月の旅行取扱概況で、海外旅行の取扱額の合計は前年比4.6%増の2235億7521万円となった。

 企業別の取扱額の1位はJTB12社計で、2.7%増の677億5468万円。2位はエイチ・アイ・エス(HIS)6社計で16.1%増の531億8676万円、3位は阪急交通社3社計で2.1%増の197億1532万円だった。4位はKNT-CTホールディングス13社計で5.1%増の169億9174万円、5位は日本旅行で0.1%減の130億9012万円となっており、上位5位は17年4月から変動はない。

 上位10社中6社が前年を上回っており、最も増加したのは旅工房で25.1%増の32億3493万円となり、16年4月に主要に追加されて以来、初めて10位以内にランクインした。このほか、4月から加わったエボラブルアジアは1.9%減の68億85万円と前年を下回ったものの、4月に続き2度目の6位となった。

 減少幅が大きかったのはジャルパックで2.9%減の66億7000万円。ジャルパックは17年12月から9ヶ月連続で前年を下回っているが、同社によると他社との価格競争により売上が伸び悩んでいることが一因という。

 前年からの伸び率の1位は沖縄ツーリストで79.4%増の2億1319万円、2位はニッコウトラベルで55.9%増の1億5181万円、3位は京成トラベルサービスで48.5%増の1億1096万円だった。3月から7月まで伸び率の1位だった名鉄観光バスは伸びが鈍化し、13.7%増の1048万円で10位となった。

 海外旅行を扱う47社の半数弱を占める取扱額が10億円を超える企業では、トヨタツーリストインターナショナルが36.4%増の11億8137万円と最も伸長。次いで旅工房、HIS6社計と続いた。47社中28社が前年を上回った。

 このほか、49社の海外募集型企画旅行の取扱額は3.1%減の537億2630万円、取扱人数は9.2%減の21万4727人、1人あたりの単価は6.7%増の25万208円だった。

 なお、8月の国内旅行の取扱額は2.8%減の2889億4368万円、訪日旅行は23.6%増の176億4664万円、総取扱額は0.9%増の5301億6553万円。国内旅行と訪日旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。

▽主要旅行会社取扱概況
Excelファイル