「ウェルカム関西!」旅館女将ら訪日客を出迎え 宿泊4団体が一丸

 9月4日に上陸した台風21号で大きな被害を受けた関西国際空港の全面再開に伴い9月21日、関西の旅館ホテルの女将100人らが到着ロビーで外国人観光客を出迎えた。官民挙げて展開する「ウェルカム・関西・ジャパンキャンペーン」の一環。関西観光が通常通り楽しめることをアピールし、訪日を歓迎した。

 関空の全面再開を祝うセレモニーは日本旅館協会、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)、全日本シティホテル連盟、日本ホテル協会の関西宿泊事業者4団体が実施。

 国際線到着ロビーでは旅館ホテルの女将や社長らが集まり「WELCOME TO KANSAI」と書かれた垂れ幕をもって、到着ゲートから出てくる外国人観光客らを出迎えた。日本への再訪を促すメッセージやイベントが記入されたティッシュ1万個も手渡しした。

 また、近畿2府4県の代表的なゆるキャラのほか、京都の舞妓らも到着客を歓迎。京都の箏曲宮城会浅野社中麗調会による琴の演奏も行われた。

 日本旅館協会の北原茂樹会長(京都市・旅館こうろ)は「旅館の女将100人と近畿を代表するゆるキャラが一堂に会して外国人観光客の皆さまをお出迎えするのは初めて。台風の被害の影響で外国人観光客の来日の意欲が失われることは関西経済にとって大きな損害をもたらすことになりかねない。関西の宿泊事業者4団体が一丸となって日本、関西へ外国から来ていただけるように精一杯の笑顔でお出迎えし、PRしたい」と話していた。

 なお、ウェルカム・関西・ジャパンキャンペーンは、観光庁やJNTOをはじめ航空会社、旅行会社、公共交通機関、観光事業者などが連携して実施。関西を観光地として改めて「知ってもらう」「来てもらう」「行ってもらう」「楽しんでもらう」と4つの柱を立て「関西インバウンド観光リバイバルプラン」を展開している。


情報提供:トラベルニュース社