「NDCエクスチェンジ」に航空主要5社が参画、ACに続き-販売側も
ATPCoとSITAはこのほど、両社が共同で開発している「NDCエクスチェンジ」に、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)、デルタ航空(DL)、ユナイテッド航空(UA)、LATAMグループ、フィンエアー(AY)が参画を決めたことを発表した。
NDCエクスチェンジは、国際航空運送協会(IATA)が普及に取り組む航空券の流通規格である「NDC(New Distribution Capability)」を前提としたプラットフォームで、航空会社やGDS、旅行会社、アグリゲーターなどのプレーヤーが相互に繋がりを持ち容易に情報をやり取りできるようにするもの。
NDC自体に互換性のない複数のバージョンがあり、さらに旧来型の規格による情報も多く残るなかで、NDCエクスチェンジはそれらの情報が滞りなく相互に行き来することを可能にし、各プレーヤーが独自で取り組むよりも簡単かつ低コストでNDCに対応できるようになるという。
旅行会社などセラー側から見ると、NDCエクスチェンジに接続しさえすれば同様に接続済みの全航空会社のコンテンツにアクセスできるようになる。また、逆に航空会社から見れば全旅行会社経由での販売が可能となる。NDCエクスチェンジのローンチカスタマーはエア・カナダ(AC)で、ACは8月にはNDCに基づいた航空券の取り扱いを開始している。
また、セラー側では法人向けのオンラインブッキングツール(OBT)を提供するSerkoや、NDCアグリゲーターとして日本でも営業を開始しているVerteil(ヴァーテル)などもすでに接続を済ませている。