ベトジェット、日本路線は準備万端、販売手段「なるべく拡大」
▽矢継ぎ早に路線拡大-ビキニCAの理由
同社は先日の旅行会社向けセミナーでは、来年中に第4の日本路線として成田/ホーチミン線を開設する計画も明らかにしたが、グエン氏はその後も矢継ぎ早に就航地を増やす考えを説明。「19年中には合計で4、5都市に就航したい」と意欲を示した。中部や福岡に加えて、チャーター便を運航した実績がある茨城、神戸などに関心があるという。昨夏に包括業務提携に向けた覚書を交わした日本航空(JL)とのコードシェアについては、対象路線や開始時期の決定に向けた協議を進めていると伝えた。
中長期的な目標としては機材数を現在の60機から大幅に増やし、路線網の拡大に努めることを強調。23年にはエアバスから120機、ボーイングから100機を導入する予定といい、「まずは国内のすべての地域に就航し、すでに11ヶ国をカバーしているアジアについても、同じく全域にネットワークを拡大したい」と展望を示した。ちなみにインタビューを実施した10月10日に、同社は三菱UFJリースなど複数の日本企業と新機材購入のための融資契約を締結している。
なお、グエン氏は運航開始当初に実施していた、同社を一躍有名にしたビキニ姿のCAによる機内ショーについても語り、単なる話題作りではない、リゾート路線ならではのサービスとして「機内でもビーチの雰囲気を演出した」と述べた。反応については「とても良かった」と伝え、ビキニ姿については「人間の美しさを追求したファッションの1つ」と主張。今後については「現在は実施していないが、完全にやめると決めたわけではない」と明言した。ビキニ姿のCAを起用したカレンダーは制作を続けているという。
「ニューエイジエアライン」を標榜するVJは、今後も機内におけるエンターテイメントをサービスの柱の1つとして注力する考え。過去には音楽ショーやマジックショーに加えて、「ベトナムではまだまだ理解が得られていない」というLGBTのカップルによる機内結婚式などを実施したことや、父親から誕生日を迎えた娘へのサプライズにも協力したこともあるという。搭乗者を驚かせる数々のアイデアについては「社内から生まれる場合もあれば、利用者からの意見を取り入れる場合もある」と答えた。