主要49社、7月の国内旅行は4.8%減、訪日は15.3%増
観光庁が取りまとめた主要旅行会社49社の2018年7月の旅行取扱状況で、国内旅行の取扱額の合計は、同月に発生した西日本豪雨の影響などにより、前年比4.8%減の2412億4160万円と前年を下回った。
企業別に見ると、取扱額の1位はJTB12社計で、7.1%減の845億1716万円。2位はKNT-CTホールディングス13社計で9.0%減の236億6438万円、3位は日本旅行で6.9%減の211億3847万円だった。上位10社中2社が前年を上回り、最も伸長したのはエボラブルアジア4社計で71.7%増の71億4651万円だった。前年を下回った8社のうち、最も落ち込んだのはKNT-CTホールディングス13社計だった。
前年からの伸び率で最も伸長したのはエボラブルアジアで、次いで旅工房が62.4%増の6628万円、郵船トラベルが53.9%増の3億1336万円と続いた。国内旅行を取り扱う47社の半数を占める取扱高が10億円以上の企業のうち、最も伸長したのはエボラブルアジアで、2位はWILLERで20.8%増の22億8103万円、3位はジャルパックで9.8%増の136億7604万円だった。47社中前年を上回ったのは11社に留まった。
このほか、50社の国内募集型企画旅行の取扱額は7.8%減の1523億9966万円、取扱人数は11.1%減の277万9277人、1人あたりの単価は3.8%増の5万4834円だった。
訪日旅行の取扱額の合計は15.3%増の179億2866万円。企業別の1位はJTB12社計で10.0%増の69億1150万円、2位はエイチ・アイ・エス(HIS)6社計で46.4%増の43億3412万円、3位は日本旅行で13.8%増の31億1373万円だった。上位10位のうち7社が前年を上回り、最も伸長したのはびゅうトラベルサービスで200.2%増の1億4106万円。前年を下回った3社のうち最も落ち込んだのは名鉄観光サービスで、27.8%増の1億3967万円だった。
前年度からの伸び率ではメルコトラベルが約4.2倍の207万円で最も伸長。2位はびゅうトラベルサービス、3位は西武トラベルで150.2%増の1371万円となった。取扱高が1億円以上の10社のうち、もっとも伸長したのはびゅうトラベルサービス。訪日旅行を取り扱う36社のうち18社が前年を上回った。
訪日旅行の募集型企画旅行の取扱額は5.0%減の5億5984万円、取扱人数は0.8%増の4万6384人、1人あたりの単価は5.8%減の1万2070円だった。
なお、7月の海外旅行の取扱額は6.3%増の1818億6764万円、総取扱額は0.2%増の4410億3790万円だった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。
▽主要旅行会社取扱概況
Excelファイル