旅行意欲の二極化進み5.0%減の5兆1315億円 4-6月の旅行消費

  • 2018年9月5日

 観光庁が発表した4―6月期の日本人の旅行・観光消費動向調査結果(速報)によると、国内旅行消費額は前年同期比5.0%減の5兆1315億円だった。旅行者数の大幅な減少が直結した。

 国内旅行消費額のうち、宿泊旅行消費額は同3.2%減の3兆8809億円、日帰り旅行消費額は同10.0%減の1兆2506億円。

 国内延べ旅行者数は同13.4%減の1億4752万人と大きく減少。内訳は宿泊旅行の旅行者数が同11.6%減の7049万人、日帰り旅行の旅行者数が同14.9%減の7703万人。観光業界にとって厳しい春になった。

 ただ、旅行1回あたりの旅行単価は同9.7%増の3万4784円と大きな伸び。宿泊旅行が同9.5%増の5万5056円、日帰り旅行は同5.8%増の1万6234円だった。旅行人数の減少に対し単価は増えており、旅への消費意欲の増加、高級化が進む。旅に出る人と出ない人の二極化が進展しているようだ。


情報提供:トラベルニュース社