関空、台風で空港閉鎖、再開時期「明朝は難しい」
関西エアポートは、台風21号の影響で関西国際空港を閉鎖中だ。正午からA滑走路・B滑走路とも閉鎖し、連絡橋も鉄道・車とも通行止めにしている。連絡橋については14時40分頃にタンカーが衝突しており、連絡橋の一部が破損。南側の橋脚に損傷を受けたという。19時時点では空港の再開時期は未定。同社企画・管理部広報・ブランディングチームによると、明朝に滑走路の被害状況などを確認する予定であるため、「少なくとも朝に運航を再開することは厳しい」という。
同社によると、A滑走路の滑走路・駐機場は一時はほぼ全域が冠水。深い場所で約40センチメートルから50センチメートルに達した。19時時点では駐機場の水は引いてきているが、詳細は明朝確認するという。このほか、第1ターミナルビルは地下従業員エリアが冠水したほか、13時30分以降、一部で停電も発生している。
一方、第2ターミナルビルとB滑走路は冠水などの被害はないため、点検次第では運航を再開できる。ただし、トーイングカーや手荷物運搬用の車などが水浸しになっていることから、こうした車の点検などに時間がかかる見通しという。
連絡橋が利用できないため、現在は空港に乗客などが取り残されているところ。連絡橋以外ではOMこうべが関空/神戸間で高速船を運航しているが、同社によると9月5日は全便欠航を予定している。
こうした状況を受け、航空会社各社は9月5日の対応を徐々に発表し始めており、旅行会社も航空会社の動きに合わせて旅行者に随時連絡しているところ。19時半時点では、例えばジェットスター・ジャパン(GK)は9月5日に関空発着の国内線13便、国際線2便の運航を発表。日本航空(JL)は「検討中だが、おそらく欠航する見通し」という。