主要49社、6月の国内旅行は0.7%減、訪日は34.6%増

  • 2018年8月27日

 観光庁が取りまとめた主要旅行会社49社の2018年6月の旅行取扱状況で、国内旅行の取扱額の合計は前年比0.7%減の2331億6684万円となった。なお、旅行会社数は今月から楽天が取扱額を非公開にしたため1社減少している(関連記事)。

 企業別に見ると、取扱額の1位はJTB12社計で1.9%減の787億7868万円。2位はKNT-CTホールディングス13社計で2.6%減の267億7497万円、3位は日本旅行で5.2%減の210億8982万円だった。上位10社中4社が前年を上回り、最も伸長したのはエボラブルアジア4社計で48.3%増の59億7347万円だった。前年を下回った6社のうち、最も落ち込んだのは日本旅行だった。

 前年からの伸び率で最も伸長したのはWILLERで82.2%増の17億1779万円。2位は旅工房で52.1%増の9010万円、3位はエボラブルアジア4社計となった。国内旅行を取り扱う47社の半数を占める取扱高が10億円以上の企業のうち、最も伸長したのはWILLERだった。47社中前年を上回ったのは22社となった。

 このほか、49社の国内募集型企画旅行の取扱額は2.6%減の684億2755万円、取扱人数は3.4%減の238万8355人、1人あたりの単価は0.8%増の2万8650円だった。

 訪日旅行の取扱額の合計は34.6%増の186億3410万円。企業別の1位はJTB12社計で16.9%増の65億2388万円、2位はエイチ・アイ・エス(HIS)6社計で95.8%増の42億9104万円、3位は日本旅行で42.4%増の40億3828万円だった。上位10位は名鉄観光サービスが16.1%減の1億3367万円となった以外は前年を上回っており、最も伸長したのはHIS6社計だった。

 前年度からの伸び率では、京成トラベルサービスが11万円から約48倍の528万円に大きく伸長。次いでジャルパックが約4.2倍の302万円、名鉄観光バスが約3.2倍の819万円と続いた。取扱高が1億円以上の10社のうち、最も伸長したのはHIS6社計だった。訪日旅行を取り扱う36社のうち、前年を上回ったのは25社。

 訪日旅行の募集型企画旅行の取扱額は1.0%減の5億3079万円、取扱人数は5.6%増の4万1004人、1人あたりの単価は6.2%減の1万2945円だった。

 なお、6月の海外旅行の取扱額は7.3%増の1788億1845万円で、総取扱額は3.7%増の4306億1939万円となった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。

▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
Excelファイル