ANAとJAL、お盆の国内線旅客は1.0%減、ANAのB787点検響く
全日空(NH)と日本航空(JL)が8月20日に発表した、お盆期間(8月10日~19日)の国内線の利用実績で、2社合計の旅客数は前年比1.0%減の285万2582人となった。座席数は1.9%減の333万6785席で、利用率は0.8ポイント増の85.5%だった。
このうちNHはB787型機のロールスロイス製エンジンの点検・整備の影響で、座席数が4.6%減の192万6611席と減少。旅客数も3.8%減の162万153人となった。利用率は0.7ポイント増の84.1%。NHによると、お盆期間中は71便を欠航しており、約8700人の旅客に影響があったという。
JLは琉球エアーコミューター(RAC)で台風による欠航などもあったが、座席数は2.0%増の141万174席、旅客数は2.9%増の123万2699人と前年を上回った。利用率は0.7ポイント増の87.4%。旅客数と座席数はNHが、利用率はJLが上回った。
方面別では、NHの旅客数は座席減により全方面で前年を下回った。最も多かったのは「九州」で4.2%減の41万7756人。最も落ち込んだのは中部/羽田、成田線、羽田/八丈島線の「その他」で8.2%減の1万8133人だった。
利用率は「沖縄」が2.1ポイント減の90.5%、「北海道」が0.4ポイント減の84.3%となった以外は前年を上回った。利用率が最も高かったのは「その他」で3.8ポイント増の90.6%。伸び率が最も伸長したのは「その他」と、同じく3.8ポイント増の82.7%となった「中国・四国」だった。
JLの方面別の旅客数は全方面で前年を上回っており、最も多かったのは「沖縄」で5.3%増の11万4018人だった。旅客数の伸び率の1位は「東北・北陸」で10.1%増の10万6574人。
利用率が最も高かったのは、唯一前年を下回った「沖縄」で、2.1ポイント減の93.5%。このほか、「関西」が1.5ポイント増の91.9%と9割を上回った。利用率の伸び率の1位は「北海道」で3.2ポイント増の88.5%だった。
なお、両社が8月3日に発表した予約状況からの増減は以下の通り。