KNT-CT、6月海外は団体と個人旅行好調-国内マイナスも外国人は3割増
KNT-CTホールディングスによると、グループ会社14社の6月の旅行取扱概況で、海外旅行と国内旅行、外国人旅行にその他を含めた総取扱額は前年比1.6%増の427億3888万円となった。最も規模の大きな国内旅行が3.1%減の256億7241万円と低調だったものの、海外旅行が7.6%増の142億2929万円、外国人旅行が29.8%増の17億3462万円、その他が8.4%増の11億256万円とカバーした。
海外旅行のうち団体旅行は18.5%増の36億9431万円で、学生団体が17.3%減の3億712万円となった一方、一般団体が23.3%増の33億8718万円と大きく伸長した。趣味や視察・研修旅行、コンベンションなどが好調だったという。
企画商品はホリデイが9.2%減の11億639万円、クラブツーリズムが0.8%増の60億6919万円、その他が17.6%増の730万円で、合計は0.9%減の71億8288万円。ホリデイの取扱人数は、ハワイやアジアが伸びた一方、ヨーロッパは一部商品をクラブツーリズム商品に一体化したことで減少。また、ミクロネシアやアメリカ方面も低調であった。クラブツーリズムは北米、ハワイ、オセアニアが低迷したが、ヨーロッパやアジア、中国が好調に推移した。
このほか、個人旅行も好調で17.2%増の33億5210万円となった。
国内旅行は、団体旅行が0.2%減の106億6002万円、企画商品が4.8%減の115億6562万円、個人旅行が5.8%減の34億4677万円といずれも前年割れ。内訳を見ると、団体では一般団体が5.0%減の39億945万円となった一方で学生団体は2.8%増の67億5058万円と伸びた。
また、企画商品ではメイトが8.0%減の33億4637万円、クラブツーリズムが2.9%減の81億5128万円、その他が40.2%減の6796万円であった。メイトの取扱人数ベースでは東京方面が好調であったものの沖縄や関西が不調。クラブツーリズムは、バス旅行を除く国内旅行部門においてプレミアムステージ、ゆったり旅、登山、ハイキングなどコンセプトやテーマを絞った商品が牽引したが、バスが低調であったほか、大阪北部地震の影響も受けた。