大阪府旅館ホテル組合が創立60周年で記念式典
大阪府旅館ホテル生活衛生同業組合(岡本厚理事長=伏尾温泉・不死王閣)はこのほど、大阪市天王寺区のシェラトン都ホテル大阪で創立60周年記念式典を開いた。
はじめに岡本理事長はあいさつの中で「NHK受信料収受の取りまとめ事業のおかげで現在の組合員数は増加傾向にあり、旅館が64、シティホテル・ビジネスホテル225、レジャーホテル55の344軒になった」と報告。
また「LCCや円安、ビザの緩和などでインバウンド客が好調だが、昨年あたりから違法民泊の横行が目立つようになってきた。大阪府下にある民泊1万4千軒のうち95%が違法で我々の業界を厳しくさせている」と指摘した。
さらに、2020年に大阪府下で1万8千室の客室が増え供給過多になることを懸念する一方「25年の大阪万博やIRの開業など期待度も高く、外国人客に日本や宿の良さを伝えていきたい」と語った。
式典では、大阪府知事感謝状と全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会会長感謝状が岡本理事長に贈呈されたあと、岡本理事長から各支部長に理事長表彰が行われた。
記念講演では元宮崎県知事でタレントの東国原英夫さんが「今求められる地域の活性化」をテーマに講演。県知事時代に取り組んだ観光施策について語り「観光やまちづくりは、いつ花開くかわからない種を巻き続ける地味な取り組みだが、人を幸せにする仕事。それに携わる皆さまに敬意を表したい」とエールを送った。
祝賀会では組合員で人間国宝の奥村旭翠さんによる筑前琵琶の演奏が披露された。
情報提供:トラベルニュース社