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長野の旅館「滝の湯」が破産開始決定-営業は継続予定

  • 2018年7月23日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、戸倉上山田温泉の滝の湯が7月5日に長野地裁上田支部から破産開始決定を受けた。負債総額は約5億5000万円。

 同社は1993年に会社設立で、5階建ての温泉旅館「滝の湯」を運営していた。ピーク時には売上約2億1500万円を計上していたが、過去の設備投資にともなう償却負担や借入負担などから採算性は低く、債務超過に陥っていた。

 近年は宿泊数の減少や同業他社との競合による単価の下落により、2017年6月期には売上が約1億5000万円まで低下。経費削減など、再建策を模索したものの業況は回復せず、今年4月には担保不動産競売による売却を余儀なくされ、5月20日に事業を停止していた。なお、旅館は他社が取得し事業を継続する予定だ。