ピーチ、A321LRを2機導入、中距離アジア路線へ進出ー20年度から
ピーチ・アビエーション(MM)はこのほど、イギリス・ファンボローで開催中の「ファンボロー航空ショー」で、A321LR型機を2機導入することを発表した。同機材の導入はアジアの航空会社で初めて。
MMがエアバスと16年11月に締結していたA320neo10機の購入契約のうち2機をA321LR型機に切り替えるもので、2020年度内に受領予定。A321LR型機は単通路型機のベストセラーであるA320ファミリーの最新派生型で、A321neoをベースに開発されたモデル。「LR(Long Range)」の名の通り航続距離が長く、単通路型機では世界最長となる最大7400キロメートルを実現。これにより、日本からアジアの全域をカバーすることが可能になる。
今回の導入について、MM代表取締役CEOの井上慎一氏は「Peachの次なるチャレンジは中距離LCC事業への進出。20年度よりPeachが日本と北東アジアの中距離LCCの歴史を築いていく」とコメントした。
なお、MMは今後バニラエア(JW)を統合し、20年度以降にA321LR型機を含む保有機数を50機以上、就航路線数を50路線以上へと事業規模を拡大していく方針。