エクスペディア、福岡市と観光振興連携協定を締結
エクスペディアグループはこのほど、福岡市と観光振興連携協定を締結した。同社が日本の都市と協定を結ぶのは、2017年9月の京都に続き2都市目となる。
エクスペディアによれば、17年4月から18年3月に福岡市を訪れた外国人旅行者数は前年比70%増と大幅に増加。こうしたなか、19年のラグビーワールドカップの開催地のひとつある福岡市は、来年に向けて外国人旅行者の受入整備を進めているところ。その一環として宿泊におけるエクスペディアとの提携を決定しとたという。
今回の協定によりエクスペディアは福岡市のアドバイザーとなり、訪日外国人旅行者誘致のためのマーケティング活動と情報提供を実施する。
マーケティング活動では、エクスペディアのウェブサイトに訪問する月間6億7500万人以上の訪問者に対し、特設ページやバナーを通じて、福岡市内の宿泊施設の販売促進を実施。ご当地グルメ、ショッピングスポットなど観光資源をプロモーションする。ターゲットはイギリス、フランス、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、スペインを予定している。
また、多言語で対応している福岡市の公式シティガイド「YOKANAVI.COM」に、同社が展開するブランドの1つであるHotels.comを用いた宿泊施設の検索・予約機能を設置する。
情報提供では、国・地域別宿泊者数の伸び率、予約時期、平均単価の推移などデータ分析に基づく情報を福岡市に提供。市内の宿泊施設をはじめ、商店街や小売業などに対し、訪日外国人旅行者に関する知見やビッグデータ、ノウハウを提供するインバウンドセミナーを定期的に開催する。加えて、観光ビジネスの起業家向けにも、販路の確保、運営・販促ノウハウを提供するセミナーを開催する予定。