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フィジー、直行便就航でセミナー開催、19年に日本人2万人めざす

  • 2018年6月11日

(左から)フィジー政府観光局の瀬戸氏、FJの日埜氏  フィジー政府観光局はフィジー・エアウェイズ(FJ)が7月3日に成田/ナンディ直行便を週3便で開設することを受け、このほどFJと共同で旅行会社向けのセミナーを大阪と東京で開催した。東京のセミナーで登壇した、同局日本事務所旅行業界担当マネージャーの瀬戸敦子氏は、大手をはじめ旅行会社のフィジー商品が出揃ってきたことを説明。「価格訴求商品が中心ではあるが、まずまずの反応」と語り、今回の直行便就航により、18年は日本人観光客1万人、19年は2万人台をめざす考えを示した。

 同氏によると、フィジーを訪れた日本人観光客数は08年は2万人台だったが、FJの前身であるエア・パシフィック航空が直行便の運航を停止した09年は1万4975人となり、17年は6350人まで落ち込んでいるところ。フィジーを訪れる日本人の50%はレジャー客で、今後は50代までのカップルやファミリーを主要ターゲットに、フィジーの豊かな自然や独特の文化などをアピールする。

 加えて、9年ぶりの復便であることから、「旅行会社、一般消費者ともに、改めてフィジーを知ってもらう必要がある」とし、観光局の日本語ウェブサイトを整備するほか、メディアの露出などを通して知名度の向上をはかる考え。

 かつての主要市場だったというウェディング、ダイビング、離島のリゾートなどについても並行してアピール。特に離島のリゾートは宿泊予約条件が日本の旅行業約款と合わない点があるため、現地側に条件の緩和を働きかける取り組みも視野に入れているという。

 このほか、同氏はナンディ周辺、南部のコーラルコーストやパシフィックハーバー、離島などフィジーの6つの地域の特徴を紹介。アウトリガー・ホテルズ&リゾーツなどのチェーン系ホテルや離島のリゾートなど、価格帯やニーズに応じて利用できるホテルの多様性をアピールするとともに、FJ就航を受けて日本市場向けに各種割引を提示しているホテルを紹介した。

 なお、セミナーではFJ旅客営業部長の日埜貴之氏が、日本線のフライトスケジュールや機材、ナンディ国際空港のビジネスクラス専用ラウンジなどについて説明。成田空港でのビジネスラウンジについては現在調整中で、近日中に発表するという。