週間ランキング、1位はJTBのPTS吸収、NDC関連も複数
[総評] 今週は、JTBがPTSを吸収合併する計画であることをお伝えした記事が1位になりました。先週もJTBグループの決算記事が2位になり店舗整理に触れたばかりで2週連続で同じような方向性の話題ですが、先週は公式に発表されたニュースであったのに対し、今週は関係者の方から情報をお寄せいただいたものでした。お知らせいただいた方にはこの場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
さて、PTSは私がトラベルビジョンで記者として働きはじめた時にはすでに現在の社名でしたが、そうなるまでに、もともとは太平洋観光として創業してその後パシフィックツアーシステムズに社名を変更し、セゾングループや西友、マルイの事業を譲り受ける、といった変遷を経ていたということを今回初めて学びました。
少し前にエボラブルアジアによるDeNAトラベルの買収がランキング1位になった際も同様でしたが、こういった話題になるとつい吸収される側、名前を失う側の立場で考えてしまいます。(今週も2位に関連の記事がランクインしています。)
これまでも何度か書いてきていますが、名前というのはその名前を持つ存在を特定する、つまり世界のその他一切からそれを独立させる意味を持つものです。
若手の皆様はおそらくご存じないと思いますが、かつて自分の子供を「悪魔」と名付けようとして世間を騒がせた家族がありました。結局その名前は認められなかったわけですが、そのまま通ってしまったと仮定すると、結果としてどのような大人になるかは別にして、尋常ではない人生を歩むであろうことは、一連の騒動を知っているかに関わらずきっと誰しも想像できるでしょう。社名と人名では重みが異なるかもしれませんが、それでも慣れや愛着という意味ではネガティブな印象です。
ただ、一方で変化を嫌がるのも人間で、最初は反対していてもしばらくすると新しいものをより評価する、といったことも多々あります。PTSの皆様でも、「太平洋観光」に強い思い入れを持っておられる方はもはやあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。「商品名を変えて売上◯◯倍」などという話も聞くところで、個人的にはそう簡単に割り切れるものではなさそうですが、結果論としては素早く気持ちを切り替えて新しい環境に適応していく方が賢いのかもしれません。
また、今週はアメリカン航空(AA)でNDCを担当されている渡辺雄次氏にお話しをお聞きした記事も4位にランクインしました。NDCについては先々週に特集(リンク)を開始したところ大変ご好評いただいており、業界内で関心が高まっていることを実感します。今週はこれ以外にもいくつかNDCの記事をお届けしていますが、特集を運営しはじめたから増やしたというわけではなく、実際に発表される数が如実に増加しています。
NDCはグローバルでの動きであり、なおかつまだ今後の方向性の定まっていないテーマですので特集としても息の長いものになりそうですが、皆様のご興味にお応えできるよう努力してまいる所存です。
なお、冒頭でPTSの件は関係のある方からの情報提供だったとお伝えしましたが、皆様がお持ちの噂話や疑問はトラベルビジョンにとってまさに宝の山です。
「こんな話を聞いたんだけど、本当?」ですとか「あの話ってどうなったの?」など、ご自身では確認が取れないけれども真偽や詳細を知りたいことはないでしょうか?情報源は必ず秘匿しますので、何かありましたら是非お知らせください。今回の情報提供を受けて、今後は内容にもよりますが些少ながら謝礼金をお支払いしたいとも考えております。今回の情報をお寄せいただいた方も、これをご覧になっていればもう一度ご連絡をいただけますと幸いです。(松本)
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