日本海縦断観光をブランド化 ウィラーや新潟市などが協議会設立、商品も発売
ウィラー(村瀬茂高社長)と新潟市や兵庫県豊岡市などの7市らは4月26日、日本海沿線の観光発展を図ろうと「日本海縦断観光ルート・プロジェクト協議会」を設立した。これまでの課題だった沿線をつなぐ観光交通を創出や観光コンテンツの開発で日本海沿線地域独自の観光ブランドを創出、ゴールデンルートに対抗する観光ルートの確立を目指す。
協議会は新潟市、福井県敦賀市、京都府舞鶴市、兵庫県豊岡市、新潟県佐渡市、石川県加賀市、滋賀県長浜市の7市と、ウィラーをはじめ沿線の交通事業者や観光関連事業者59社に、北陸信越、中部、近畿の3運輸局がオブザーバーとして加わる。会長には篠田昭・新潟市長が就いた。
目標は観光を通じた日本海沿線の地域力向上と経済発展だ。ウィラーでは新潟県から豊岡市までの沿線の年間入込客数は2015年度で9870万人ありながら、テーマによる広域観光連携や観光交通が課題で、各地の魅力を生かしきれていないと判断。プロジェクトでは、自社のバスや鉄道などを活用した観光交通を確立し、テーマに応じて地域の魅力を結ぶコンテンツ開発を通して目標の達成を図る。そのために、観光交通に加え地域の人材育成、発信と予約販売など情報面という3つのプラットフォームの構築に主眼を置き、事業を展開していく。
5月22日にはウィラーが協議会メンバーと連携して開発した第1弾商品を発売した。金沢市から石川県内へ繰り出す「日本海レストランバス」、金沢市―舞鶴市で食や観光を楽しむ「日本海縦断観光DELIライナー」、新潟市―三条市を運転手付きのチャーターサービスで行く「新潟ブランドキャンプ」、京都丹後鉄道の観光列車「丹後くろまつ号」に乗って地酒とおつまみを食べ比べする「日本海SAKE―1グランプリ」の4商品。
情報提供:トラベルニュース社