17年の国際会議、日本は過去最高の414件、アジア太平洋で1位

  • 2018年5月23日

 日本政府観光局(JNTO)はこのほど、国際会議協会(ICCA)が集計した2017年の開催件数(暫定値)を発表した。それによると、日本での開催件数は前年比1.0%増の414件で過去最高を記録し、昨年と同じく世界7位、アジア・太平洋地域では1位となった。

 JNTOによると、9月に京都で開催され8641人が参加した世界神経学会議や、10月に横浜で開催され6764人が参加した世界肺癌学会議などの大型会議の開催、国際会議開催地としての日本の認知度の向上、国を挙げて取り組んできた国際会議業界へのプロモーション、日本の各都市の受入環境の充実などが件数の増加に寄与したという。

 17年に全世界で開催された国際会議の件数は2.7%増の1万2563件。1位はアメリカで941件、2位はドイツで682件、3位はイギリスで592件、4位はスペインで564件、5位はイタリアで515件だった。

 アジア・太平洋地域は、1位が日本、2位が中国で376件、3位が韓国で279件、4位がオーストラリアで258件、5位がインドで175件となった。

 日本の都市別で最も開催件数が多かったのは東京で101件。2位は京都で46件、3位は名古屋で25件、4位は札幌で24件、5位は大阪と福岡が同数で17件となった。全世界の都市別の順位では、東京が昨年から3位上昇し18位に。京都は6位下落し50位、名古屋は56位上昇し104位、札幌は44位上昇し108位、大阪は56位、福岡は45位下落し、それぞれ156位となった。

 なお、ICCAは国際機関や国際団体、民間企業を除く国内団体などが主催する会議のうち、参加者の総数が50名以上で、定期的に開催され、3ヶ国以上で会議の持ち回りをおこなうものを国際会議として認定している。