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日本旅行、「No.1戦略国」豪州の強化に向けシドニーで決起大会

  • 2018年4月17日

クルーズ船前での記念撮影、左から高橋氏、中沢氏、堀坂氏。右から2番目がホグ氏  日本旅行は4月14日、オーストラリアへの送客拡大に向け、シドニーで決起大会を開催した。同社は17年度から20年度までの4年間の中期計画で、重点国・地域である「No.1戦略国」の1つにオーストラリアを挙げているところ。大会の冒頭で登壇した同社代表取締役社長の堀坂明弘氏は、「20年までの継続的な取組みにより、『オーストラリアに強い日本旅行』をめざす」と意気込みを示した。同社によれば、今後は20年を目処に17年の2倍の送客数をめざすという。

 決起大会は2部構成で、同社に加えて日本旅行北海道などのグループ会社、提携販売店、現地法人などから80名が参加。第1部ではオーストラリア政府観光局北アジア地区局長のアンドリュー・ホグ氏が登壇して歓迎の挨拶をおこなったほか、日本局長の中沢祥行氏が基調講演を実施。オーストラリアは日本との時差が少なく、19の世界遺産があり、都市や自然などの多様な観光素材があることなどをアピールした。

 このほか、日本旅行執行役員営業企画本部海外旅行事業部長の高橋正浩氏が決起大会を契機とした今後の取組について、商品造成担当者が今後の具体的な商品展開について説明。現地法人のNTAオーストラリアは現地の最新情報を提供した。

決起大会での記念撮影  第2部ではクルーズ船を貸し切り、シドニー湾でパーティーを開催。ユニークベニューとしてのクルーズの利用方法を実地で体験し、参加者からは「自ら感動を体験することで、自信をもってお客様にご案内できる」との声が挙がったという。

 なお、決起大会の前には4組に分かれ、メルボルンやケアンズ、シドニーなどの視察旅行を実施。参加者からは「メルボルンは特に女子旅にお勧めしたい」「20年前に海外挙式とハネムーンでオーストラリアを訪ねて以降、オーストラリアは『次に行きたい海外旅行先』の優先順位が下がっていたが、今回の視察で優先順位が格段に上がった。お客様にもこの楽しさを勧めたい」といった意見が挙がったという。

 同社によれば、今後は「製販一体」の取組の1つとして、視察旅行参加者から選抜したスタッフと、商品造成担当者とでプロジェクトチームを編成。プロジェクトチームの意見を下期以降の商品造成に反映させる考えだ。

 なお、オーストラリアのアデレードでは現在、旅行業界向け商談会「AUSTRALIAN TOURISM EXCHANGE(ATE)」が開催されているが、日本旅行によれば決起大会の開催とは直接的な関係はないという。