プリンセス、19年日本発着クルーズは41本、過去最大規模に
プリンセス・クルーズは4月12日、2019年度の日本発着クルーズの概要を発表した。引き続き「ダイヤモンド・プリンセス」(総トン数11万5875トン、乗客定員2706人)を使用し、19年3月から20年3月まで全41本のクルーズを実施する。12日に開催した記者会見で、同社日本オフィスのカーニバル・ジャパンで代表取締役社長を務める堀川悟氏は、13年に日本発着クルーズを開始して以来、実施期間が過去最長となることを強調。今回は3月26日から11月12日までの22コース・30本について詳細を発表した。
記者会見ではプリンセス・クルーズなどカーニバル・コーポレーション傘下の4社のプロフェッショナル・サービス担当エグゼクティブ・ヴァイス・プレジデント兼CFOを務めるアンソニー・H・カウフマン氏が登壇。「13年からの5年間で、日本発着クルーズには25万人の日本人が参加した」とアピールするとともに、今後も日本市場への投資を継続する考えを示した。
プリンセス・クルーズのチーフ・コマーシャル・オフィサーを務めるディアナ・オースティン氏も「日本市場への投資は継続し、新規寄港地を順次開拓する」と述べた。19年は新たに岩手県の宮古、新潟、蒲郡、和歌山下津、姫路、高松、松山、宮古島の8港に寄港する予定。旅行会社や地方自治体などとのパートナーシップも継続するという。20年度の日本発着クルーズについては、詳細は明かさなかったが「19年度と同じ方針で進めたい」と話した。
カーニバル・ジャパン営業部長の猪股富士雄氏は、19年度の日本発着クルーズでは温泉や城巡りなどに焦点を当てたコースを新設したことを説明。例えば5月には神戸発着で、別府、鹿児島、釜山を巡る「新緑の九州名湯の地めぐりと韓国6日間」を予定する。そのほか横浜発着で、松山、天橋立、宮島の日本三景を巡る9泊10日コースも新たに設けたという。
猪股氏は、長期間のクルーズを好む外国人やリピーター向けに、「秋の東南アジア大航海16日間」など長期間のコースを設定したこともアピール。一方で現役世代やクルーズ初心者向けには、ゴールデンウィークの横浜発神戸行きの4泊5日のコースなど、参加しやすいコースも用意したという。
特典については、早期予約特典やリピーター割引特典など4種類を用意。加えて、クルーズ乗船中に次のクルーズを予約した人向けに、早期予約割引額が2倍になる特典も設け、リピーター獲得をめざす。同社によれば、日本人のリピーターは船上で予約する割合が他国の乗客よりも高いという。
11月12日から3月までのクルーズの詳細は、6月1日に発表する予定。ちなみに18年は4月13日から19年3月26日まで全38本を予定しており、オースティン氏によれば予約は好調に推移しているという。