NCL、ジュエル初の日本クルーズはほぼ満船-来春も計画
ノルウェージャン・クルーズライン(NCL)の「ノルウェージャン・ジュエル」(9万3502トン、乗客定員2376名)は4月1日、横浜に初寄港し、同船初の日本発クルーズを開始した。外国人をターゲットに、4月1日から16日まで横浜発上海行きの15泊16日のクルーズを実施。その後は16日から28日まで、上海発横浜行きの12泊13日のクルーズもおこなう。同社日本オフィス代表の川崎義則氏は、同1日に同船内で開催した記念式典で、横浜発クルーズについて「日本人はほとんど乗っていないが、東南アジアやオーストラリア、米国などからの乗客を中心に、ほぼ満船になった」と喜びを示した。
4月1日からのクルーズは清水、神戸、鹿児島、那覇、石垣島、台湾の基隆と高雄、香港、厦門に寄港。4月16日からのクルーズは天津、大連、境港、長崎、宮崎の油津、高知、大阪、清水に寄港する。その後、4月28日から5月6日までは阪急交通社が同船をチャーターし、横浜発着の8泊9日のクルーズを実施。高知、那覇、石垣島、基隆に寄港するもので、川崎氏によると「定員をオーバーする勢い」という。
同船は5月6日以降はアラスカに移動し、9月までクルーズを実施。その後は再び日本に戻り、10月6日から16泊17日で横浜から清水、那覇、基隆、ニャチャン、シアヌークビルなどに寄港するシンガポール行きのクルーズをおこなう。シンガポールでは11月中旬まで、数百万米ドルを費やして改装を実施。詳細は未定だが、絨毯などの内装を変更するという。11月から19年3月まではオセアニアクルーズを実施する。
川崎氏は、19年の日本寄港については「4月から5月までノルウェージャン・ジュエルが日本に配船される予定」と説明。現時点では詳細は未定で、販売方法を検討しているところというが、「ゴールデンウィークは日本人を集中的に集客したいと考えている」と述べた。
このほか、記念式典では同社アジア地区セールス担当ヴァイスプレジデントのフェリックス・チャン氏が登壇し、「日本はアジアのなかで最も重要な市場」と強調。2年前に日本オフィスを立ち上げて販売に注力していることを説明し、「シニアやファミリー、ハネムーナーなど幅広い日本のお客様から人気を博している」と話した。
川崎氏も2年間の活動を振り返り、多様なクルーズ商品を紹介し、グループやFIT向けのプロモーションなどで販売促進に取り組んだことを説明。「17年は素晴らしい結果となった。今年も躍進したい」と意欲を示した。
今後はフライ&クルーズで日本人が多く参加するハワイや欧州に加えて、オーストラリアやカリブ海の販売を強化するという。
※ノルウェージャン・ジュエルについては後日フォトニュースで紹介予定