HIS、GWの海外1位は6年連続でホノルル、伸び率はウルル
エイチ・アイ・エス(HIS)はこのほど、今年のゴールデンウィーク(GW。4月28日~5月6日)の予約動向を発表した。3月14日時点の、GWに日本を出発する航空券または航空券とホテルを組み合わせた「自由旅行」と、パッケージツアーの予約者数をもとに集計したもの。
海外旅行の方面別総合ランキングでは、6年連続でホノルルが1位となった。2位は昨年4位だったソウルで、HISによれば平昌五輪で注目が集まったことや、若い女性を中心にK-POPの人気が再燃していることなどが要因。プサンも昨年の11位から9位に順位を上げた。3位は昨年2位の台北。なお、昨年のGW後半は5連休だったが、今年は4連休に留まったことなどから、日本に近いデスティネーションが順位を上げており、例えば香港は昨年の8位から6位となった。
自由旅行の1位はソウル、2位はホノルルで、昨年と順位が逆転。3位は昨年4位の台北だった。このほか、昨年は12位だったパリが、テロ事件の影響からの回復などで10位まで上昇した。
パッケージツアーの1位はホノルル、2位は台北で、同じく昨年と順位が逆転。3位は昨年と同じグアムが選ばれた。昨年4位だったバリ島は、東部のアグン火山の噴火の影響で10位まで転落した。
昨年からの伸び率では、1位のウルル(エアーズロック)が144%増、2位のザグレブが140%増、3位のアムステルダムが127%増だった。4位はニースで107%増、5位はシアトルで96%増となり、長距離路線の渡航先が高い伸びを示した。1位のウルルは、オーストラリア環境・エネルギー省が、19年10月26日から登頂を禁止すると発表したことで注目が集まったという。このほか、ザグレブはクロアチアへの欧州域内の路線が増加し、スロベニアと組み合わせた周遊ツアーが増えたことが要因。
人気の出発日は後半の4連休の初日である5月3日が1位。2位はGW初日の4月28日、3位は5月2日となった。
なお、国内ツアーの予約者数ランキングでは、6年連続で沖縄が1位。以下は昨年と同じく2位が北海道、3位が九州となった。