東京第3種のメルカードツアーが破産申請へ-中南米手配
東京商工リサーチ(TSR)によると、東京都千代田区の第3種旅行業者のメルカードツアーは3月22日、破産手続きを弁護士に一任した。負債額は調査中。同社社長の高橋邦夫氏はTSRに対し、「個人から依頼されたチケットは手配済み。最も遅い10月出発分も購入済みのため、個人の債権者はほとんどいない」と回答しているという。負債は金融機関からの借入金が約1750万円、ツアーオペレーターへの未払いが約100万円。
同社は2002年に設立。中南米の現地発着ツアーや格安航空券、周遊航空券の手配などを手がけ、ピークの08年3月期には売上高約5億円を計上していたが、その後は同業者との競合などから減収傾向にあり、17年3月期は売上高約9700万円にまで落ち込んだ。18年3月期に入っても業況は改善せず、資金繰りの厳しさも増し、金融機関からの借入金の返済ができなくなり今回の措置に至った。
なお、同社は日本旅行業協会(JATA)の正会員で、弁済業務保証金制度における弁済限度額は300万円。