スポーツツーリズムで価値創造 JATAフォーラムから(2) 冬季、都市型にも期待大
原田さんは、冬のスノースポーツについても「これからが成長期」と楽観的だ。オーストラリアやアジア諸国から多くの旅行者がスノースポーツを楽しみに訪日している姿が目立つが「オーストラリアやニュージーランドを訪問する国際旅行者の25―40%がスポーツインバウンドです。日本もまず10%程度に伸ばしたい」と、伸び代は大きいと指摘した。
なかでも競争相手のないブルーオーシャン市場として注目しているのがアーバン(都市型)スポーツだという。スケートボードやBMX、ボルダリングなど、都市でも会場を設えることで観客とともに楽しめるもので、バスケットボール3×3などとともに、東京オリンピックの正式種目にもなっている。
4月6―8日には、広島市でアーバンスポーツの最高峰に位置づけられる国際大会「FISEワールドシリーズ広島2018」が開かれる。大会の模様は世界50カ国以上で放映され、来場者は海外を含めて数十万人に上ると見込まれている。
原田さんは「訪日旅行者数が伸びているアジア諸国は平均年齢が20代などと若い。若い人は夜寝ないし、我々のように膝が痛くないんです」と話し、スポーツツーリズムの取り組みを促した。
情報提供:トラベルニュース社