2月の旅行業倒産は1件増の2件、負債総額9000万円

  • 2018年3月14日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、今年2月の旅行業の倒産件数(負債額1000万円以上)は前年比1件増の2件となり、2ヶ月連続で増加した。負債総額は9.1%減の9000万円で、2ヶ月ぶりの減少。倒産した2件はともに負債が5000万円未満の小企業で、原因は販売不振だった。

 香川県三豊市の第3種旅行業のツアーネットは、主に瀬戸内海クルーズやうさぎ島クルーズなどの自社企画ツアーを手がけていたが、地元の人口減少などで業績が低迷。昨年12月に店舗を閉鎖した後、破産を申し立てていた。負債総額は約4200万円(関連記事)

 愛知県一宮市の旅行業者代理業のグッドトラベルサービスは、ショッピングモール2ヶ所に店舗を展開。しかし同業者との競合などにより厳しくなった業況を改善できず、資金繰りに行き詰まった結果、今年1月に事業を停止した。負債総額は4800万円。

 なお、2月の宿泊業の倒産件数は前年と同じ8件で、負債総額は48.2%減の18億9900万円だった。詳細は別途記載(下記関連記事)。