HIS、1Qは営利6割増、ミキなど子会社化で-経利・純利は減

  • 2018年2月28日

 エイチ・アイ・エス(HIS)の2018年10月期第1四半期(17年11月1日~18年1月31日)の連結業績は、売上高(総額)が前年比31.6%増の1645億900万円、営業利益が60.1%増の40億7800万円、経常利益が44.8%減の39億5700万円、四半期純利益が67.4%減の13億200万円となった。売上高と営業利益は、昨年にグループミキホールディングス(ミキグループ)や台湾のグリーンワールドホテルズ(GWH)などを子会社化したことで増加。経常利益と純利益は為替差損が7億1700万円発生した影響で大きく減少した。

 旅行事業の売上高は34.2%増の1457億4600万円、営業利益は131.5%増の19億7900万円。売上高は日本発の海外・国内・訪日旅行、海外発海外旅行のいずれも前年を上回り、営業利益もミキグループの子会社化などで大幅に増加した。主力の日本発海外旅行は、台湾線の航空座席の仕入れ競争激化や、北朝鮮問題によるグアム旅行需要の減少などの影響を受けたが、パッケージツアーの周年商品や「ツアーコンダクター・オブ・ザ・イヤー」受賞添乗員の同行ツアーの販売、ウェブサイトの機能強化などで全体では増加したという。

 ハウステンボス(HTB)グループの売上高は17.1%増の100億5200万円で、営業利益は12.4%減の19億7400万円。金塊などを展示する「黄金の館」の開業など、場内コンテンツの拡充に取り組んだが、多客期である週末の天候不順などで入場者数は7.6%減の72万9000人となった。

 ホテル事業はGWHの子会社化などにより、売上高は84.7%増の31億3000万円、営業利益は70.6%増の3億9400万円。九州産交グループは売上高が2.2%減の57億4000万円、営業利益は5.0%増の2億3500万円だった。

 第2四半期と通期の連結業績については、昨年12月19日に上方修正した予想値を据え置いた。第2四半期の売上高は28.8%増の3500億円、営業利益は23.3%増の77億円、経常利益は17.4%減の87億円、当期純利益は10.1%増の57億円を予想。通期の売上高は21.3%増の7350億円、営業利益は13.1%増の180億円、経常利益は1.8%増の200億円、当期純利益は11.0%減の118億円を見込む。

※訂正案内(編集部 2018年3月1日08時05分)
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誤:HIS、1Qは営利6割増、ミキなど子会社化で-経理・純利は減

正:HIS、1Qは営利6割増、ミキなど子会社化で-経利・純利は減