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17年の旅行収支は1.8兆円の黒字、4360億円増

  • 2018年2月13日

 財務省によると、2017年の旅行収支は1億7626億円の黒字で、黒字幅は前年から4360億円拡大した。受取額は4762億円増の3兆8137億円、支払額は401億円増の2兆511億円。日本政府観光局(JNTO)によると、17年の訪日外国人旅行者数の推計値は前年比19.3%増の2869万900人、日本人出国者数は4.5%増の1788万9300人だった。

 旅客や貨物の航空輸送と海上輸送、建設や金融などを含めた「サービス収支」は、前年は1兆1480億円の赤字だったところ、今年は7061億円の赤字となり、赤字幅は4419億円縮小。受取額は1兆8130億円増の20兆7346億円、支払額は1兆3711億円増の21兆4407億円だった。

 このうち航空輸送の旅客は、受取額が356億円増の3260億円、支払額は614億円増の8314億円となり、赤字は258億円増の5054億円となった。海上輸送の旅客は受取額が1億円増の8億円、支払額が9億円減の107億円で、赤字は10億円減の99億円となった。

▽12月単月は1788億円の黒字、前年から739億円増

 12月単月の旅行収支は739億円増となる1788億円の黒字で、受取額は737億円増の3491億円、支払額は3億円減の1702億円だった。JNTOによると、12月の訪日外客数は23.0%増の252万1300人、日本人出国者数は0.9%増の146万9000人。

 「サービス収支」は2045億円の赤字となり、赤字幅は前年よりも841億円縮小。受取額は1657億円増の1兆7488億円、支払額は817億円増の1兆9533億円だった。

 このうち航空輸送の旅客は、受取額が65億円増の310億円、支払額は43億円増の631億円で赤字は22億円減の320億円。海上輸送の旅客は、受取額が前年並みの1億円、支払額が1億円増の8億円で、赤字は1億円増の7億円となった。

※旅行の受取額は訪日外国人旅行者、支払額は日本人海外旅行者の宿泊費や飲食費など。輸送は旅客や貨物の運賃