KNT関西、京都・和束町にサテライトオフィス、実証実験も

  • 2018年2月5日

 KNT-CTグループの組織改編により昨年10月に設立した近畿日本ツーリスト関西(KNT関西)の京都支店はこのほど、京都府の和束町から地域活性化に関する事業を受託した。まずは同町が3月にオープンする「和束町スマートワーク・イン・レジデンス」内に、支店のサテライトオフィスを開設。同施設の運営や利用者の受付対応に加えて、複数の会社や団体のスタッフが働く「コワーキングスペース」に関する実証実験をおこなう。また、企業などにコワーキングスペースの活用方法などをアピールするイベントもおこなう予定。

 同施設は、高校として使われていた建物の教室1室をリノベーションしたもので、ミーティング用の大型の机と、仕切りで分けられた1名用のブースが6室あり、このうち1室を京都支店がサテライトオフィスとして使用する。スタッフ数は1名で、週に1回程度、京都支店から通うという。

 和束町は宇治茶栽培の中心地で、茶畑の風景が「京都府景観資産」に登録されているほか、文化庁により日本遺産「日本茶800年の歴史散歩」の一部として認定されている。なお、同町は1月30日には星野リゾートと、宿泊施設の開業などに向けて検討する「パートナーシップ協定書」を締結している。

 KNT-CTグループにおいては、ティー・ゲートも和束町のプロモーションを開始。現地の体験型商品の紹介サイトを運営するプレイライフと共同で、2月1日にの同社ウェブサイト上に和束町に関する特設ページを開設した。同町でのサイクリングや、お茶の淹れ方を学ぶ体験プランなどをアピールすることで、若者や女性層の獲得をめざす。

 そのほか、KNT関西は和束町に隣接する笠置町と南山城村もすでに同様の施設を開設していることから、今後は3町村を「相楽東部」と捉えて活性化させる予定。具体的な内容については検討中という。


※訂正案内(編集部 2018年2月6日10時20分)
訂正箇所:最終段落第1文
誤:相良東部

正:相楽東部
お詫びするとともに訂正いたします。