外務省、マレーシア・サバ州東岸に注意喚起、過激派が誘拐計画

  • 2018年2月1日

 外務省はこのほど海外安全ホームページで、マレーシア・サバ州の東海岸一帯の大部分と周辺海域について、注意喚起のためのスポット情報を発出した。イスラム教過激派組織のアブ・サヤフ・グループが同州東部で裕福な中国人をねらった誘拐を計画しており、実行できなかった場合はスールー海で船舶を襲撃する可能性があるとの情報を受けたもの。

 外務省は、東海岸一帯の大部分と周辺海域ではさまざまな武装勢力が活動し、身代金目的の外国人誘拐などをおこなっていることから、旅行者には「目的の如何を問わず渡航は止めてください」と要請。すでにレベル2の「不要不急の渡航は止めてください」とレベル3の渡航中止勧告も発出している。

 なお、同州の州都のコタキナバルや、東南アジア最高峰のキナバル山、世界遺産に登録されているキナバル国立公園については対象外。