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ブラジルで黄熱流行、サンパウロが予防接種推奨地域に

  • 2018年1月28日

 外務省は1月26日、世界保健機関(WHO)がこのほど、黄熱ワクチン接種を推奨していなかったブラジルのサンパウロ州全域を推奨地域に指定したことを受けて、注意喚起のためのスポット情報を発出した。ブラジルでは2016年12月から黄熱が流行。17年9月には同国政府が流行終息を宣言したが、現在は再び流行している。黄熱は蚊が媒介する発熱や頭痛などを伴う感染症で、重症患者の致死率は20%から50%に達するが、1回のワクチン接種で終生免疫を獲得することが可能。

 WHOによれば、ブラジルでは17年7月から今年の1月14日にかけて確定35症例(うち死亡20症例)と感染が疑われる145例が報告されている。確定35症例のうち20症例(死亡11例)がサンパウロ州からの報告。同州の首都のサンパウロは南米最大の都市で、100万人近い日系人が在住し、日系企業も多数進出している。