日本旅行、18年度上期海外は70歳以上を強化、目標9.7万人
日本旅行はこのほど、2018年度上期の「マッハ」「ベストエクセレント」「ベストツアー」の販売を開始した。今年は重点顧客層と位置づける熟年とシニアのうち、旅行に対する意欲が高まっているという70歳以上のサポートを強化。方面別では中国やトルコ、エジプトを「旅行需要の復活をめざす方面」と位置づけて取り組む。また、昨年に続きスペイン、ベトナム、カナダ、オセアニアを重点国・地域とした。上期の取扱目標は全方面計で前年比12%増の9万7000人。なお、一部の商品は11月から販売を開始している。
同社によれば、70歳以上の旅行者に対しては、出発前日から起算して3日前までにツアーの予約をキャンセルした場合、取消料の半額を、次に参加するツアーの旅行代金に充当できるようにする。キャンセルした日から4ヶ月以内に出発する、キャンセルしたツアーと同じパンフレットに掲載されているツアーに申し込むことなどが条件。
加えてヨーロッパとカナダ方面のツアー参加者に対しては、ミュージック・フォト・ムービー「Tabi Memo」を贈呈。旅行先で撮影した写真を帰国後に預かり、日本旅行のスタッフが旅をテーマに作詞・作曲した独自の音楽とともにDVDに収録する。このほか、自宅/空港間のスーツケース宅配サービスを無料で提供する。
方面別では、平和友好条約締結40周年を迎える中国の商品数は前年の2割増に。エジプトは昨年10月末からのエジプト航空(MS)の運航再開を受け、約8年ぶりにツアーを造成。トルコも2年ぶりにツアーを用意し、旅行者の取り込みを強化する。エジプトとトルコについては、7月以降に出発するツアーを設定し、3月以降に発売する予定。
そのほか、ヨーロッパ方面は「特別な時間・場所」をテーマに商品を展開。「大好きヨーロッパ」ではスイスのツェルマットにあるスネガ展望台で星空鑑賞をおこなうツアーを、「大好きイタリア・スペイン」では、スペインでプラド美術館の開館前に入場するツアーをそれぞれ設定した。
オーストラリアでは光と音楽などをテーマにしたフェスティバル「ビビッド・シドニー」を盛り込んだツアーを初めて設定。カナダは「添乗員がお供するカナダ・アメリカ」として14コースを設けた。アジアではベトナムで寝台列車「ビクトリア・エクスプレス」に乗車する「美しいライステラスと少数民族の町 サパ&ハノイ5日」などのツアーを設定した。