主要50社、10月の国内旅行は2.0%減-訪日は11.8%増
観光庁がとりまとめた2017年10月の主要旅行会社50社(※)の旅行取扱状況によると、国内旅行の取扱額の合計は前年比2.0%減の3161億8965万円となった。同庁によれば、減少の要因は台風21号や22号が週末に上陸したことによる旅行のキャンセルなど。募集型企画旅行は取扱額が5.0%減の866億8746万円、取扱人数が5.1%減の280万3927人、単価は0.1%増の3万916円だった。
取扱額が最も大きかったのはジェイティービー25社で4.4%減の936億5406万円、2位は楽天で3.9%増の454億2283万円、3位はKNT-CTホールディングス11社で1.5%減の325億5812万円だった。
前年からの伸び率は、ケイライントラベルが62.2%増の4667万円と最も伸長。次いでエヌオーイーが31.4%増の1億7323万円、旅工房が20.7%増の8826万円と続いた。国内旅行を取り扱う48社のうち、22社が前年を上回った。
外国人旅行の取扱額の合計は11.8%増の229億3665万円。韓国や中国からの訪日客が好調だったことや、大型のMICE案件を取り扱ったことなどで2桁増となった。このうち募集型企画旅行の取扱額は6.5%減の6億2465万円で、取扱人数は9.9%増の4万4022人、単価は14.9%減の1万4190円だった。
取扱額が最も大きかったのはJTB25社で、14.3%増の100億7326万円。2位は日本旅行で4.1%増の37億8332万円、3位はHIS5社で36.1%増の29億5212万円だった。
前年からの伸び率の1位は名鉄観光バスで約7.6倍の369万円。2位はタビックスジャパンで約6.3倍の2289万円、3位はイオンコンパスで約5.8倍の3398万円だった。取扱高が1億円以上の企業の1位はJR東海ツアーズで162.6%増の1億410万円。2位はDeNAトラベルで137.4%増の1億1247万円、3位は楽天で40.3%増の11億7446万円だった。取扱のある36社中25社が前年を上回った。
なお、海外旅行の取扱額の合計は8.4%増の1797億8037万円で、総額は1.9%増の5189億667万円。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。
※4月分からJTB15社計を25社計に変更し、びゅうトラベルサービス、エスティーエートラベル、テック航空サービス、ニッコウトラベルを追加。また、10月分から分社化にともない、KNT-CTホールディングス8社計を11社に変更
▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
10月単月