年末年始の人気方面、海外1位は台湾、中国が上昇-JATA調査
日本旅行業協会(JATA)は12月21日、年末年始(12月~2018年1月)の旅行について、会員企業307社の営業や企画などの担当者を対象に実施した人気方面調査と、大手ホールセラー7社(※)を対象にしたパッケージツアー販売動向調査の結果を発表した。11月下旬に集計したところ、海外旅行の人気方面は台湾が3年連続の1位。「近距離で安心な旅行先」として人気を集めた。2位は2年連続でハワイ、3位は昨年5位のタイだった。
昨年3位のグアムは北朝鮮問題の影響で7位に転落。一方、昨年18位の中国は、日中関係が安定し、各社がツアーを増やしたことなどから10位に上昇した。
ホールセラー7社による海外ツアーの予約人数は前年比3.3%増。近距離のアジアが人気で、中国は24.4%増、香港・マカオは15.6%増となった。乾季のベストシーズンを迎えるタイは68.5%増と大幅に増加。このほか夫婦やファミリーが好調に推移しているハワイは14.8%増となった。回復傾向にある欧州は3.3%減だった。出発日は12月29日と30日に集中しているが、旅行代金が下がる年明け後に出発するツアーも好調という。
▽国内1位は沖縄、2位は東京-近場の温泉も人気
国内旅行の人気方面は、1位が沖縄、2位が東京ディズニーリゾートを含む東京、3位が北海道、4位が大阪となり、上位4位は昨年と同様の順位となった。5位は昨年7位の九州で、昨年の地震の反動などにより増加した。
エイチ・アイ・エス(HIS)を除くホールセラー6社の予約動向によれば、テーマパーク人気などにより関東は23.0%増、京阪神は36.5%増と好調。そのほか近場の旅館やホテルに連泊し、温泉でゆっくり過ごすツアーが人気という。出発日は分散しており、1月2日と3日が比較的多いという。
※ジェイティービー、HIS(海外旅行のみ)、阪急交通社、近畿日本ツーリスト個人旅行、日本旅行、ジャルパック、ANAセールス