11月の出国者数は4.6%増の155万人-累計は1642万人に
日本政府観光局(JNTO)によると、2017年11月の日本人出国者数(推計値)は前年比4.6%増の154万7000人となった。今年は4月と10月以外のすべての月が前年を上回っており、累計は4.8%増の1642万300人。
観光庁長官の田村明比古氏は12月20日の業界誌向け会見で、北朝鮮問題でグアムへの旅行者数が減少しているなか、タイやベトナム、ハワイなどへの旅行者数が増加していることを説明。「通年では1800万人に迫る勢いで好調に推移している」との見方を示した。1800万人の達成については「ギリギリのラインで、蓋を開けてみないとわからない」とコメントした。
そのほかには旅行会社などに対し「かつてはボリュームゾーンだった中国などについて、新しい魅力を消費者に訴えられるとよいのでは。(17年の日中国交正常化45周年、18年の日中平和友好条約締結40周年などで)日中双方向交流の機運が高まってきている」と提案。欧州や、このほどMOUを結んだインドへの旅行者増に向けても協力を求めた。
なお、11月の訪日外国人旅行者数は26.8%増の237万7900人で、1月からの累計は19.0%増の2616万9400人。11月分の詳細は別途記載(下記関連記事)。