ベトジェットが関空就航に向け大詰め、GSA決定、BSP加盟も
日本への定期便就航をめざすベトナムのLCCのベトジェット(VJ)はこのほど、日本地区総代理店(GSA)にエア・システムを指名し、路線開設に向けた本格的な活動を開始した。契約はすでに7月15日付で締結しており、エア・システムは現在、国土交通省に運送事業許可を申請中。同社によれば、まずは「2018年の前半」に関空/ハノイ線を開設する計画で、1月からは旅行会社向けの営業とマーケティングを開始するほか、BSPへの加盟も申請中という。
VJの日本線就航については、昨年6月に成田で開催された国際会議「CAPA LCCs in North Asia Summit」で、ボードメンバーのチュー・ビエット・クオン氏が本誌の取材に応え、今年1月から4月までを目途に関空/ハノイ線を開設する考えを表明。その後、今年6月に関空で開かれた同会議では、まずは18年春に関空/ハノイ、ホーチミン線の2路線を開設する計画を明らかにし、本誌の取材に対しては、成田/ハノイ、ホーチミン線も開設したい意向を示していた。なお、VJは14年から、日本/ベトナム間で複数のチャーター便を運航しているが、定期便は未就航。
エア・システムによると、関空/ハノイ線は180席のA320型機で運航する計画。便数については現時点では決定していないが「おそらくはデイリー運航になる」見込み。ちなみに同路線については、同じベトナムのジェットスター・パシフィック(BL)が今年の9月から週4便で運航しているが、就航計画に影響はないという。
なお、続く関空/ホーチミン線については、就航にむけて準備を進めているが、就航日や便数は未定。成田線については現時点で具体的な動きはないという。
VJは11年末に運航を開始。現在は180席のA320型機と230席のA321型機を計45機所有し、ベトナム国内線に加えて、東アジアや東南アジアに国際線を30路線以上を運航している。
今年の7月には、日本航空(JL)と包括的業務提携に向けた覚書を締結。実施路線や開始時期は未定だが、VJが運航するベトナム国内線とアジア路線、JLが運航するベトナム路線と日本国内線で相互にコードシェアを実施する予定だ。